蜘蛛の糸┅
絵画
一筋の糸にすがりつくような状態に、
このまま手を放し、
分かれて行くのもいいかな┅と諦めにも
似た静かなゼロ地点を選んでみたく
なる┅┅
それも、一つの答えかな。って。
心の何処かでつぶやく声がして。
過去、好きだった人が亡くなったり、
もう二度と会えない状況になったり、
行方不明になったりで、ご縁が
終わる時は、このような諦めに似た
気持ちが勝っていたような気がする。
こちらの思いと裏腹に、現実が
突き付けられ、どんなに望んでも
叶わないであろう。と別れを察知し、
前に進む覚悟をするまでの
ほんの僅かな
空白の時┅┅
この僅かな空白の時間に
過ごしてきた相手へ
自分の至らなさと
愛しさと
未完成な結末への後悔と
そんな情動を思い出させてくれる
鴨居玲。
この人の赤と青は、見る者の心を
素手で握るほどの激しさがある。
あれから何年たっても、
生き続ける記憶。
当時と違う見返りのない感謝が包む。
このような祈りのような気持ちへ
変化するなら┅
繰り返す出逢いと別れも
受け取りながら、
今、に焦点を合わし、
光に向かって進んで行ける。
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